富士宮市は、都市におけるニジマスの生産量は、日本一である。にも関わらず地元にニジマス及び加工品が根付いてません。

富士宮高校会議所では、ニジマスを有効活用して少しでも市民に根付かせるにどうしたらよいのか考えました。少しでも富士宮市民の自鱒心(じそんしん:鱒を誇りに思う心)を高めることができればとニジマスの活用を模索しました。

富士宮市には沢山の食材がありますが、その中心で代表にあげられる食材にニジマスがあります。

きれいな水、流麗な姿、味も良し、このニジマスの身を使ったお茶漬け、ふりかけ、おつまみを作成しました。

①お茶漬け「お茶漬け愛し鱒」

フリーズドライマス、あられ、昆布、ゴマ抹、海苔、ちりめん等

②ふりかけ「ふりかけふり鱒」

フリーズドライマス、ゴマ、削り節、海苔等

③おつまみ「TROUT・NATTO―鱒&納豆」

フリーズドライマス、干し納豆、あおさのり等を使い、(株)川嶋昆布、(株)フォルツァに製造を依頼しました。

また、富士宮には、風祭川があります。富士宮高校会議所のメンバーは、この風祭の謂れを知り、この名前を生かした防災菓子ができないか、検討しました。

室町時代から伝わる祭事「風祭」武田信玄、勝頼親子からも庇護された由緒ある祭りです。

立春から数えて二百十日台風の被害を鎮める為と五穀豊穣を祈って富丘の風祭川で執り行われてきました。

富士南麓10の谷間から流れ出る水が集まり風祭川に、台風のたびに川下の人達には多大な被害をもたらして来ましたが、現在は川も整備されましたが、自然災害はなくなりません。

災害に立ち向かう為にも常に記憶にとどめておくことが大事ではないかと思い防災菓子として{風祭}を誕生させました。

富士宮の市民の皆様が年1回は食べて頂き自然災害に備える心を育んで頂ければと思います。

具体的には、拝み石のイメージのどら焼きとクッキー等で、五穀(米、麦、栗、小豆、黍)を入れたり、台風のイメージを取り入れるという条件で、各お店等(まるじゅう、新月堂、光月堂、もちのき、社会福祉法人 ふじさん)にて製作して頂きました。

以上の新商品を富士宮市長に紹介して、試食をしていただきました。市長から「大変美味しい。富士宮の新商品としてぜひ、バックアップしたい。」と大変強い応援のメッセージを頂きました。