富士宮高校会議所プレゼンツ第3回地域研究発表会が開催されました。
富岳館高校 農業クラブ キノコ班による発表が行われました。
「被災地に緑を!〜全国の農業クラブと挑戦した環境保護活動〜」
内容概要は、以下の通りです。
東日本大震災の被災地の緑化を目指し、地元の廃材を活用して塩害・乾燥に強いエコ資材を考案・開発、実用化を試みた。
東北地方の被災地沿岸では、津波の影響による塩害・乾燥が緑化のために植栽される植物の生育を抑制し、復興事業の課題となっている。
そこで、研究班のメンバーたちは、キノコが新たな植物ホルモン「アザヒポキサンチン(AHX)」を生成し、植物に抵抗性を与えるという研究発表に注目。その新物質を利用して、東北沿岸に緑を回復させたい、と研究プロジェクトをスタートした。
学校周辺の富士山麓で野生のキノコを採取し、AHXの濃縮に挑み、その代謝産物であるAOH(2-アザ-8-オキソヒポキサンチン)を抽出した。そして検証を進めた結果、芝にAOHを与えることにより、塩害や乾燥に対する耐性が確認され、成長の抑制を軽減できることがわかった(静岡大学大学院農学研究科生物化学研究室(河岸洋和教授)の協力による)。
次に、製紙業の盛んな地元の地域資源に注目。製紙工程で発生する廃棄物「炭化ペーパースラッジ」へのAOHの混合に挑戦した。ペーパースラッジをチップ化・炭化し、AOH水溶液をしみこませ、乾燥。AOHを放出する「AOHチップ」を開発した。このチップを芝マットの下に入れると、元気な芝に成長する。
また、全国の農業高校と連携して、東日本震災復興の支援を行った。
次に、
富士宮高校会議所 発酵班の発表を行った。
星陵高校2年 興津茉莉花、諏訪部葉月さんが、担当です。
「発酵ってなに?〜小学生にもわかりやすく、お菓子作りから〜」
2人は、夏休みに、小学生に向けて発酵とはなにか、理解しやすいように、チーズの作成等お菓子を作りながら、発酵教室を行った。
酵母を使った発酵実験も取り入れながら、どうしたら、小学生にも発酵の不思議さと、人間にとって、発酵がいかに重要なのかわかりやすく説明した。
次に、富士宮高校会議所のニジマス班が発表した。
富岳館高校3年 笠井愛莉さんが、担当です。
「ニジマス残渣からリサイクル堆肥の作成〜朝霧牛と富士山湧水のニジマスとのコラボ〜」
浜松には、「ウナギイモ」がある。特産であるウナギの残渣から、堆肥を作成し、サツマイモを栽培し、「ウナギイモ」と命名しそれから、プリン、タルト等スウィーツを作成しさらに、ブランド化に成功している。
富士宮のニジマスの残渣をどうしているのか調べたところすべて、産業廃棄物として処理していることがわかった。
私は、ニジマスの残渣と朝霧牛の牛糞をコラボして、地域のリサイクル的堆肥ができないかと考えた。また、出来た堆肥
から、富士宮の特産品である落花生、銀杏、その他野菜、作物等を栽培すれば付加価値が高まるのではないかと考えた。
まず、私は、この夏に、ニジマス残渣、5キロから、堆肥作りを行っている。
また、富士バイオテック株式会社の社長に話したところ、試作品を作って頂けることになった。今後、試作された堆肥をもとに、富士宮の特産品を栽培して、試行錯誤して行くつもりである。
地域の方々からは、質問意見が出て、活発な地域研究発表会でした。聴衆は、30名程度でした。